持ち運びがしやすい文庫判が大好評!判型はコンパクトですが、「三国志」の壮大な世界は損ないません。【潮漫画文庫版】の表紙は「三国志」世界で登場する武具や道具など。また、巻末には関連地図や特別寄稿など付録記事が充実しています。
潮漫画文庫版「三国志」
第1巻 桃園の誓い
黄巾の乱と朝廷内の争いによって、漢王朝は滅びようとしていた。
乱れた世を正し、人びとの苦しみを救おうと、桃園に義を結んで立ち上がった劉備・関羽・張飛は、次々と新しい戦いに挑んで道を切り開いてゆくが、その行く手には、数々の苦難が立ちふさがる。
戦乱につぐ戦乱の中で、人びとは何を思い、何を求めて戦い、生きたか。
巨匠の筆によって新たな生命を吹き込まれた英雄たちが、悠久の大地を舞台に繰り広げる壮大な歴史ドラマここに開幕。
【目次】
黄巾賊の乱/芙蓉姫/張飛/王者の剣/乞食部隊/初陣/青州城救援/火攻めの計/渡り鳥/鉄門峡の死闘
【付録】
◎三国志関連地図
◎黄巾の蜂起概略図
◎年表
◎桃園の故郷『涿州』を行く 写真と文/浦充伸
潮漫画文庫版「三国志」
第2巻 漢室の風雲
黄巾賊は全滅したが、最も功績のあった劉備に与えられたのは、小さな県の警察署長にすぎなかった。しかも巡察に来た役入に賄賂を贈らなかったため、虚偽の報告をされてしまう。
怒った張飛は役人を叩きのめし、官職を捨てた劉備たちは金持ちの屋敷にかくまってもらう。劉備はそこで再会した芙蓉姫と恋におちるが、その恋も捨てて再起をはかるために故郷の楼桑村へ。
そのころ、洛陽の朝廷では大事件が起ころうとしていた・・・。
【目次】
十常侍/勅使/放浪の旅/乱兆/何進将軍の死/西涼の董卓/荊州の父子/赤兎馬/暴虐将軍/青年曹操/奸雄立つ
【付録】
◎永遠のベストセラー『三国志』 立間祥介(中国文学翻訳家)
◎三国志関連地図
潮漫画文庫「三国志」
第3巻 董卓追討軍
曹操の飛ばした檄に応じて集結した義軍の兵力は数十万、その中に公孫瓚の軍に加わった劉備、関羽、張飛の3人の姿もあった。
第一陣として呉の孫竪が汜水関を攻め、緒戦に勝利をおさめるが、孫堅を警戒した総大将の袁紹は兵糧を送らず孫堅軍は敗れてしまう。
勢いに乗って華雄は攻めてきた。義軍の武将たちはみな逃げ腰になるが、関羽はただ一騎で敵陣に乗り込み、あっさりと華雄の首をとつてくる。
虎牢関へと兵を進める義軍。その前に立ちふさがったのは呂布であった。
【目次】
義軍集結/汜水関/関羽の武勇/虎牢関の戦い/遷都/落日賦/壊滅曹操軍/玉璽/袁紹のたくらみ/磐河の戦い/白馬陣/和睦
【付録】
◎三国志関連地図
◎三国志ビジュアル 横山先生の中国取材メモリアル
潮漫画文庫「三国志」
第4巻 呂布と曹操
公孫瓚のはからいで、玄徳は平原の相に任ぜられた。
趙雲は玄徳の部下になりたいと願うが、玄徳はまだその時ではないと断る。
そのころ南陽の太守袁術は、恩賞をよこさない兄の袁紹をうらみ、兵糧を貸さない荊州の劉表をうらんで、偽りの書を孫堅に送った。
孫堅はこの計画を利用して荊州に攻め入るが、戦いのさなかに落命する。
長安では、董卓の専横ぶりはますます激しくなり、董卓を滅ぼすために、ひとりの美女が命をかけようとしていた
【目次】
孫堅立つ/荊州攻略/凶兆/王允のたくらみ/亀裂/絶纓の会/董卓暗殺計画/曹嵩の死/休戦勧告/悪来典韋/罠と罠
【付録】
◎三国志関連地図
◎貂蝉おぼえ書き 雑喉潤(名古屋自由学院短期大学教授、中国文学研究家)
潮漫画文庫「三国志」
第5巻 徐州の謀略戦
突如発生したイナゴの大群によって、曹操と呂布の戦いは、決着がつかぬまま休戦となった。そのころ玄徳は陶謙から徐州を譲られる。
曹操は典韋と互角にに戦う許褚をワナにかけて捕らえ、部下に加える。
許褚は克州城を攻める戦いで手柄を立て、曹操軍は呂布のいる濮陽へ迫った。
呂布は許褚と典韋を子供のようにあしらい、曹操を感嘆させるが、田氏に背かれて城へ入ることができず徐州の玄徳をたよる。
玄徳は呂布を迎え入れるが・・・。
【目次】
イナゴ/逆境の流軍/長安脱出/廃墟洛陽/土性の地/二虎競食の計/駆虎呑狼の計/裏切り/撤退/蛟竜/小覇王孫策
【付録】
◎三国志関連地図
◎「ミーハー的な、あまりにミーハー的な」 三谷幸喜(脚本家)
潮漫画文庫「三国志」
第6巻 南陽の攻防戦
玉璽をカタに袁術から兵を借りて立った孫策は、快進撃を続けていた。
牛渚の要塞、零陵城を落として劉繇を荊州へ追いやり、残党の張英をニセ葬儀で破って秣陵城も落とす。
人々は孫策を小覇王と呼んだ。最後まで抵抗していた太史慈も、孫策に捕らえられ、部下になるよう説得される。
太史慈は3日間の自由をくれれば三千の精鋭を集めてくると言い、孫策は彼を信じた。
1日たち、2日たったが、太史慈は帰ってこない、そして3日・・・。
【目次】
奇略/太史慈/新しい波/江南江東平定/呂布の機智/馬泥棒/南陽遠征/張繍の謀略/陳珪父子/偽帝討伐軍/苦い勝利
【付録】
◎三国志年表(後漢時代)
◎三国志関連地図
◎後漢末(一九六年)形勢図
◎孫策の江南平定図
潮漫画文庫「三国志」
第7巻 呂布の末路
曹操は再び張繍討伐の兵を出し、にがい思い出のある南陽へ向かった。
酷暑の中を、山を越えれば梅林があると言って兵士たちを励ましつつ宛城へ迫ったが、張繍のもとには軍師の賈詡がいた。
賈詡は曹操の作戦の裏をかいて曹操軍を敗走させる。
許昌へ戻った曹操は、ひとまず袁紹と和を結び、徐州の呂布を攻めることにした。
しかし曹操の放った密偵が捕らえられ、呂布は玄徳と曹操のたくらみを知ってしまった。呂布軍は小沛へ押し寄せる。
【目次】
謀略戦/発覚/小沛落城/泰山の戦い/陳父子の暗躍/秋風/呂布の迷い/政略縁談/禁酒令/呂布の最期
【付録】
◎三国志関連地図
◎曹操の呂布平定コース
◎「華麗なる呂布の最期」 藤水名子(小説家)
潮漫画文庫「三国志」
第8巻 曹操の智謀
呂布との決戦を終え、玄徳と曹操は許昌へ凱旋した。
帝と同族であることが証明された玄徳は、帝から厚い信頼を受けるようになる。
帝位を狙う曹操は、敵味方を見分けるため、狩りの場で帝の矢を奪い取って鹿を射た。
帝をないがしろにする曹操のふるまいを見て、関羽は刀の柄に手をかけるが、玄徳に止められる。
帝は血で書いた密詔を玉帯にひそませ、董承に曹操を討つよう命じた。董承は密かに同志を募り、玄徳も血判状に名を連ねた。
【目次】
臣道/血判状/英雄論/放たれた虎/袁術の最期/暗殺命令/一通の伝書/くじ引き/張飛の作戦/外交戦略/名医吉平
【付録】
◎三国志関連地図
◎三国志ビジュアル1 曹操の故郷を訪ねて 雑喉潤(名古屋自由学院短期大学教授、中国文学研究家)
◎三国志ビジュアル2 関帝廟を行く(横浜編) 平井徹(慶應義塾大学大学院生)
潮漫画文庫「三国志」
第9巻 関羽の千里行
曹操暗殺計画が発覚した。曹操は計画に加担した者の一族郎党を斬殺し、20万の大軍で徐州めざして進撃を開始した。
玄徳は袁紹に救援を求めたが、袁紹は子どもの病気を気にして兵を出さない。
玄徳軍の夜襲作戦は失敗に終わり、小沛城も徐州城も落ちた。
残るは関羽の立てこもる下邳の城だが、曹操は関羽を生け捕りたいという。
張遼がその役を引き受け、関羽を城から出撃させて、その隙に下邳城を奪うと、単身、関羽のもとへ赴いた。
【目次】
毒殺計画/徐州落つ/降伏の条件/臣道/白馬の野/まき餌の策/避客牌/関門突破/関西の周倉/汝南の古城
【付録】
◎三国志関連地図
◎官渡決戦前の曹操の動き
◎三国志ビジュアル 円山応挙筆「関羽図」解説 黒川孝宏(亀岡市文化資料館長)
◎「私の曹操」 川本喜八郎(人形美術家)
潮漫画文庫「三国志」
第10巻 玄徳と凶馬
ようやく翼州に着いた関羽は、民家に宿を借りて玄徳のもとへ使いを派遣する。
玄徳は口実をもうけて翼州城を出発し、関羽と再会した。
玄徳の勧めで民家の次男・関平が関羽の養子となり、道中で再会した趙雲も玄徳の部下に加わる。その頃、呉では呉郡の太守・許貢が曹操と内通していたことが発覚、許貢の一族郎党はことごとく打ち果たされた。
しかし、それを逃れた三人の浪人がいた。
彼らは孫策を暗殺しようと、機会をうかがっていた。
【目次】
主従再会/三浪人の復讐/于吉老人/孫策の最期/江夏の乱/凶馬/檀渓を跳ぶ/水鏡先生/浪士単福/養子劉封/単福の素性
【付録】
三国志関連地図
官渡戦い図
曹操北方平定作戦図
三国志ビジュアル 関帝廟を行く(函館編) 平井徹(慶應義塾大学大学院生)
「関羽と張飛 どっちも強い」 岡崎由美(早稲田大学文学部教授)
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