第3部
紀元0年
(第27回 最終回)
“アンカ”を救うため、時帝塔で愚男と対峙するパトン。
一方、アポロンの遺跡で“アンカ”を保護した関口は風の音を聞く。
2つの世界が交錯し、すべての謎がついに解き明かされる……!?
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第3部
紀元0年
(第26回)
これまで恵みをもたらしていた輝球の輝きが失われつつあった。民たちの不安が増大する中、地震が起こり、巨大な大地の津波がギルシアの世界に襲いかかる。
一方、不可解な現象にその身を委ねていた関口翼人だったが、とある場所で、かつて両親から教わっていた音階の意味を思い出していた……。
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第3部
紀元0年
(第25回)
かつての輝きを失いつつあるギルシアの世界。兄モウドの代わりに輝球馬輪船の舵取りをしていたゴウドは、父である土曜老に対し、自分を新時帝と認めるように迫る。
貧相な味蕾を喰らい、枯渇しつつある酔霧に溺れるギルシアの長老達は、すでに時の流れを見失っていた。
そんな中、世界の終わりである〝第一〇の月〟を迎えようとした……。
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第3部
紀元0年
(第24回)
原生林の泥土を進む関口翼人は、“ジブン”について考えていたが、車道にまでたどり着いた時、そこには意外な人物が待ち受けていた。
一方、マーロは外国からかかってきた名も知らぬ兄弟との通話から、テオ・イリオポウロスにまつわる記憶をたどるのだった……。
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第3部
紀元0年
(第23回)
アンカを守りつつ巨大な《ロゴス》に取りついていたパトン。すべての命の終わりを宣言する《ロゴス》の言葉(オン)にパトンは言葉を失う。さらに《ロゴス》は、自らにとって邪魔な存在であるという、あの男を〝概念消去〟しようとする。
一方、暴風の中、黒い翼の群れを避けながら進む関口と暎子は、手帳の中の安達博士の声を聞く……。
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第3部
紀元0年
(第22回)
暎子はかつて阿寒湖で父と語らっていたことを鮮明に思い出していた。そして、父が倒れた後の出来事も。しかし、菩古里(ホコリ)と名乗る黒い影が現れ、現実に引き戻される。
一方、生体認証ツールを手にした関口は、目の前にいる暎子から本人確認が得られなかったことに警戒をする。そんな関口の前に意外な人物が現れる……。
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第3部
紀元0年
(第21回)
関口と暎子は阿寒湖ほとりのとある旅館にいた。ただの旅行のように見えるが、《ロゴス》の監視の目をかいくぐりながら、“概念消去”によりインターネットの記録のみならず人々の記憶からも消されてしまっていた安達月光博士の足跡を追っていた。
一方、オリュンポス山地下の《アポロン・インク》の中央制御室では、ゾルバスはNERUを制御するために、恐ろしい実験を続けていた……。
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第3部
紀元0年
(第20回)
渋谷スクランブル交差点に立つ関口翼人。新興感染症の危機により、すっかり世界が変わってしまったかに思われたが、人々は日常を取り戻しているように見えた。
しかし、世界はより深刻な危機に見舞われていた……。
世界を覆う〝黄昏(タソガレ)〟とは…!?すべての謎は解き明かされるのか……。
いよいよ最終章、〈第三部〉始動――。
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第2部
紀元ギルシア
(第19回)
ロゴスの城の麓(ふもと)で不思議な感覚を手に入れたパトンは、アンカとともに城の内部に入る。念波を発しながら二人を追うグダンは、巨人と化したモウドと遭遇する。
一方、現代の世界でゾルバスと対峙していたテオは、遠隔操作で別荘のセキュリティシステムを解除し、自分の子を身籠ったアンカを逃がそうとする。そして、泡を発し続ける《意斗(イド)》の中へと飛び込む。人類がいまだ踏み入れた踏み入れなかった場所、レベル5ダッシュに向かって……。
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第2部
紀元ギルシア
(第18回)
残り少ない燃力を使って馬駆流(バクル)を操り、アンカとともにロゴスの城を目指すパトン。しかし、愚男(グダン)がその行く手を阻む……。
一方、ミコノス島でマーロと再会した関口と暎子は、ロボット犬に追われながらも、閉じ込められていた建物から何とか脱出するが……。
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第2部
紀元ギルシア
(第17回)
「情報世界」に閉じ込められてしまった関口と暎子が見たのは、テオと暗華(アンカ)から生まれ、坐宇頭(ザウズ)と名付けられた赤ん坊の姿だった……。
異様な空間から逃れるための方策を探す二人だったが、関口は暎子がジャケットの内ポケットに忍ばせていた手帳に残された、ホログラフの安達月光博士に望みを託す……。
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第2部
紀元ギルシア
(第16回)
愚男(グダン)によって両手を縛られたまま穴道に一人放置されたパトン。このままニゴルの海に飲み込まれてしまうのかと思った時、どこからか歌声が聞こえてくる。自らも声を出して呼応するパトンに近づいてきたのは……。
一方、ギルシアでは輝球が欠け始めるなど異変が続き、人々に混乱が広がっていた……。
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第2部
紀元ギルシア
(第15回)
明鸞風師(メランプウシ)との邂逅を経たパトンは、再び馬駆流(バクル)に乗ってアンカの行方を求める。深い眠りにつくことは危険だという異土の地を彷徨うパトンだったが、アンカと離れ離れになってから不眠不休だったためか、激しい睡魔に襲われる。つかの間の夢から覚めたパトンの頭上に巨大な生物の影が。思わず矢を放つパトンだったが……。
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第2部
紀元ギルシア
(第14回)
グダンに連れ去られたアンカの行方を捜すため、異土の地をさまようパトンは、襤褸(ボロ)をまとった異形の者たちに遭遇する。彼らからアンカや異土に関して何らかの手がかりを得られるかもしれないと期待するも、突然、未蕾(ミライ)の集団に襲われてしまう。
そんな中、モウドたちがついにパトンに追いつく。パトンと決着をつけるべく、モウドは馬駆流(バクル)を駆って突進してくる……。
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第2部
紀元ギルシア
(第13回)
激しく吹き荒れる風の中、逃避行を続けるパトンとアンカはギルシアの〝涯(ハテ)〟を目指す。一方、二人を追う猛奴(モウド)らは、見知らぬ異土(イド)の谷間で、故障した馬駆流(バクル)の修理に手間取り、立ち往生していた……。
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第2部
紀元ギルシア
(第12回)
アンカを連れて逃走するパトンは、執拗な追跡を受けていた。
一方、パトンの父でもある時帝(ジテイ)の暗殺を主導した土曜老は、その孫・猛奴(モウド)を新時帝に据えようと画策する。
パトンを取り逃がした弟の剛奴(ゴウド)に対して激しい怒りをぶつける猛奴は、自分の妃となるはずのアンカを取り戻すために、自ら馬駆流(バクル)を駆って繰り出す……。
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第2部
紀元ギルシア
(第11回)
“時”を狂わせてしまったパトンの行為は、ギルシアに混乱を生じさせた。事態を重く見た七曜人たちはパトンの父・そして時帝(ジテイ)であるアポラーンを責め、不穏な空気が流れる。
一方パトンは、自分にそっくりなヒアシンスの謎を解くため、祖父のもとを尋ねる……。
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第2部
紀元ギルシア
(第10回)
長い夢をずっと彷徨っていた感覚を引きずったまま目醒めた波沌(パトン)。ギルシアと呼ばれる男しかいない世界で、父とともに暮らしていた。
時帝(ジテイ)である父が操作する輝球馬輪船(キキュウバリンセン)がギルシア全体を照らしていく様を見て胸を熱くする波沌。その昂ぶりを抑えるために、馬駆流(バクル)に乗って走り出す……。
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第1部
ギリシャ紀元
(第9回)
テオはこれまでになかったアンカの異変に目を瞠っていた。アンカは〝端織(ハオリ)〟を脱ぎつつあるのだ。アンカの新生を見守っていたテオは、まもなく全世界へ向けて発表する《ロゴス》に思いを馳せていた。
一方、ホログラムに残された暎子の父・安達月光博士からのメッセージを受け取った関口翼人と暎子は、《ロゴス》の本当の可能性を見出しつつあった……。
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第1部
ギリシャ紀元
(第8回)
ギリシャで偶然NERUにまつわる機密事項に触れた兄弟は、興奮気味にネットでその後の動向を追い続けていた。
一方、ゼミ生達を連れ、ミコノス島へと向かった関口翼人は、暎子が話すアポロンとパエトーンの神話に聞き入り、新たな切り口を発見したような気がしていた。
里帰りの旅となった同行のマーロとチルは、ヨットの船長をしている父親と久しぶりに会う。船長の厚意で目的地であるディロス島へ連れて行ってもらうことになっている一行だったが、渡航前日にマーロはテオからの電話を受ける……。
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第1部
ギリシャ紀元
(第7回)
翌朝になっても遺跡の封鎖は解除されず、関口翼人と安達暎子はリップマン教授率いるドイツチームに“黄昏(タソガレ)”の夢に関してインタビューを試みる。その中で関口は自分以外にも同じ夢を見ている人間が存在することを知る。最後にインタビューに応じたリップマン教授の口から、黄昏の夢を見ているという意外な人物の名前が告げられる。
一方、アテネでのデモは日ごとに大きく膨らんでいき、アテネ以外の都市にも飛び火し、拡大しつつあった……。
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第1部
ギリシャ紀元
(第6回)
ジェロームとのPCを介しての対話中に突然起こった異変から、関口翼人と安達暎子は意外な場所に拡散する“ネル”の存在に気づく。と同時に、翼人は自身が見ている“黄昏”の世界は単なる空想世界ではなく、同様の夢を見ている者が他にもいるはずだと確信する。
一方、秘密裏に建造していたスーパーコンピュータ《ロゴス》の完成を前に、テオは翼人と暎子の動向を監視していた。
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第1部
ギリシャ紀元
(第5回)
関口翼人の部屋に忍び込んだマーロは、翼人が書き残したメモを隠し撮りし、その詳細をテオに伝える。マーロからの連絡を受けたテオは、彼に翼人と安達瑛子の行方を追わせつつ、ゾルバス博士とともにアテネ大学内にある秘密の実験室へ向かう。
一方、翼人と暎子はジェロームから驚くべき話を聞かされていた……。
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第1部
ギリシャ紀元
(第4回)
関口翼人と学生たちはマーロとチルの兄妹を交えて安達暎子の歓迎会を行う。
現代のものではない乗り物を操り“狩り”をしている夢を見た関口は、夢から醒めた後、自分の体に異変を感じていた。
その日は関口と暎子が、“事件”の鍵を握ると見られるフランス人研究者と接触する予定であったが……。
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第1部
ギリシャ紀元
(第3回)
プラカ地区の街路からリムジンに乗せられた少年マーロ。《アポロン・インク》の本社ビルに到着すると、目の前に現れたのは尊敬する同社創業者で代表取締役社長のテオであった。テオはマーロに「ぼくたちは友人だよ」といいつつ、ある任務を依頼する。
一方、暎子と翼人は、屋外のレストランで昼食をとりつつ情報交換をする。翼人が書き残していた断片的な言葉のメモや、暎子の父親の研究等の断片的な情報から、さらなる手がかりをつかむために、暎子はある提案をする……。
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第1部
ギリシャ紀元
(第2回)
エギナ島に降り立った《アポロン・インク》の創業者であるテオ・イリオポウロスは、謎の少女、アンカの膝元でつかの間の休息をとる……。
調査チームの学生・富田雄二からの連絡で遺跡にかけつけた関口翼人。富田から異変の報告を受けるが、詳細に踏み込む前に、ギリシャ側の責任者ヤーニ・アンドレウが現れる。ヤーニは安達暎子とともに関口を新アクロポリス博物館につれてくるのだが……。
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第1部
ギリシャ紀元
(第1回)
かつては世界の中心たる都市を築いていたギリシャ。しかし、経済危機から人々の不満がピークに達しており、頻繁にデモが行われていた。そしてそれは、大規模な暴動へと発展した。巻き込まれた一人の少年と幼い少女の兄妹は、群衆の群れとは別の大きな影を見る…。
三年後――。
アクロポリスで測量調査をする日本チームを率いている関口翼人は、この一ヶ月の間、夢の中で断片的な言葉を聞き続けていた。
関口達の調査隊に、安達暎子という研究員が加わることになった。夕食をとりながら、お互いの研究分野について話をしてる時、爆発音が…。
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