【特別企画】日本再生への端緒
【連載対談】ニッポンの問題点(52)
「連合」新会長が目指す、ジェンダー平等と働き方改革。 芳野友子×田原総一朗
「未来の視点」から考える 資本主義の限界と気候変動問題。足達英一郎
埼玉から日本再生へ! 暮らしを守り未来をひらく挑戦。西田実仁
【特別寄稿】
南海トラフ巨大地震 ――その時のために今できること。鎌田浩毅
【特集】現代の肖像
【ルポ】福島と東京――音楽でつながる子どもたち。山懸美幸
【ルポ】「望まない孤独」に手をのばすチャット相談の現場から。(上)荒川 龍
【ルポ】親と「縁」を切る子どもたち――家族幻想を越えて。黒島暁生
【特集】激動の世界情勢
日中関係の未来を開くのは「信頼醸成」。江藤名保子
三つの「物語」から読み解く緊迫のウクライナ。塩原俊彦
連載ドキュメンタリー企画
民衆こそ王者 ――池田大作とその時代
<識者の声>篇 岡畠鉄也 氏
【シリーズ】シニアのための「生き生き」講座
心も体も若返る「音読」を、始めてみませんか?寺田理恵子
こんな症状に注意!見逃しがちな認知症のサイン。鬼澤信之
【人間探訪】 角幡唯介
「わからない」現実を全力で乗り越えるから生きる手応えがある。
【新連載小説】
梧桐に眠る(3) 澤田瞳子
【ルポ】女性長寿日本一の秘密――沖縄・北中城村を歩く。(下) 石井光太
【ルポ】視力は失っても未来は奪われない!――日系三世アスリートの挑戦。 高橋幸春
【ルポ】「将棋のまち加古川」――心優しい棋士と教室に集う人々。 粟野仁雄
【好評連載】
鎌田實の「希望・日本」(23)
日本発のデジタル通貨は世界を変えるか。鎌田 實
池田思想の源流――『若き日の読書』を読む(6)
日蓮仏法のエートス。佐藤 優
【対談】高島礼子の歴史と美を訪ねて(19)
作家と読者は一対一、だから小説世界は面白い。
朝井まかて×高島礼子
宿帳拝見――「あの人」が愛した湯(4)
高倉健と龍飛崎温泉「ホテル竜飛」。山崎まゆみ
深掘り!「三国志」(9)
実は三国で活躍した諸葛一族。塚本靑史
トクサンの「人間野球」日誌(8)
新庄ビッグボス その本当のすごみ。トクサン
世界への扉(66)
“男が惚れた男”――反骨の作家を悼んで。三浦瑠麗
寄せ場のグルメ(33)
隅田川沿いの暖簾に染みつく東京の歴史。中原一歩
大相撲の不思議(75) 最終回
女人禁制 ② 。
内館牧子
【連載小説】
蒼天有眼――雲ぞ見ゆ(32)
山本一力
吉野朝残党伝(15)
天野純希
第30回 読者手記発表!
テーマ「きょうだい賛歌」
読者手記 大募集!
(第33回 テーマ 私の健康法)
USHIO情報BOX
暮らしの相談室【貯蓄編】(認知症の介護にはどれくらいの費用がかかる?)/ecology&economy新しい生活様式のエコライフ(冷凍室の上手な使い方)/熟年世代の危機管理術(「経験」や「知識」は常に更新が必要)/SAFETY&SECURITY IT博士と学ぶデジタル社会の歩き方(マイナンバーカードでできること ~ワクチン接種証明書~)/楽して楽しむガーデニング(クレマチスの育て方)/ナンバープレイス/手近な素材で簡単おうちごはん(サラダチキン)/近ごろ…カラダが何かヘン!?(歩くのが遅くなった)/サトミツの知っててよかった!お掃除豆知識(ごみ箱の掃除法)/おうち時間に簡単体操(棒体操で肩や背中を柔軟に)/シネマ&DVD/ステージ&ミュージアム/短歌/俳句/時事川柳/最近気になるモノ(入浴タイムが充実)
ずいひつ「波音」
こころを聴く(76)靴下と民主主義。中西 進/母の訓え。江上 剛/コロナの不便さが気づかせるもの。阪口祐介/言葉と言葉が繋がるとき。東 直子/余命一四年。松原惇子
PEOPLE2022/世界のネコたち(静岡県)/”ティー・エイジ流”カフェ散歩(ツタ生い茂る純喫茶でいつもの一杯)/トピックス(絶滅危惧種タンチョウを守れ)/四季の風景(福島の桜)
潮ライブラリー/新聞クリッパー/今月のちょっといい話/クロスワード・パズル/囲碁・将棋/読者の声/編集を終えて
【特別企画】日本再生への端緒
【対談】「『連合』新会長が目指す、ジェンダー平等と働き方改革」
芳野友子(日本労働組合総連合会会長) × 田原総一朗(ジャーナリスト)
他2本
田原総一郎氏の好評連載対談「ニッポンの問題点」では、連合初の女性会長であり、各界で大注目の芳野友子氏が登場! 豪華な初顔合わせが実現しました。
芳野氏と労働運動の本格的な出合いは、ミシンメーカー勤務時代に、女性の同僚から受けた相談がきっかけ。男女共同参画という言葉もまだない時代、女性の声が反映されない現実に、自ら執行委員に立候補したのです。そこから女性視点の改善策を地道に実現してきたそうです。
会長になってからも、日本の男女同権意識は、まだまだ建前だと感じていると言います。育児休業制度など法律的に整備された部分もありつつも、「休暇中の雇用の継続を“コスト”として見てしまっている経営者側の眼差しがある」と芳野氏は指摘。さらに国政レベルでの女性議員と、企業の女性役員が少ないことも、立ち遅れの原因に挙げています。
最後に、連合が支援する立憲民主党などと、日本共産党の野党連合に対する苦言も。労働運動の現場では、共産党支配の組合は企業側に反対しかせず、健全な労使関係を築けなかったと説明。そこで「自由で民主的な労働運動」を掲げる連合の結成に至った歴史的経緯からも、共産党と手を握ることはありえないと断言します。
田原氏の鋭い質問にも、笑顔ではきはきと答える芳野会長。田原氏から、これまでの男性会長には果たせなかった変革への期待とエールが寄せられると、「頑張ります、変えますよ!」と、満面の笑み。新たな時代を感じさせる、息もぴったりの対談を、ぜひ誌面でお楽しみください。
【特別寄稿】
「南海トラフ巨大地震――その時のために今できること」
鎌田浩毅(京都大学名誉教授、京都大学レジリエンス実践ユニット特任教授)
1月15日に南太平洋の島国・トンガで起きた海底火山の噴火。日本でも津波警報、注意報が発令されるなど大きな影響がありました。同じように近年、多くの火山噴火や地震、津波のニュースが報道されています。
そこで今月号では、「京大人気ナンバーワン教授」「科学の伝道師」の異名を持つ地球科学者の鎌田浩毅氏に、地球の内部で何が起きているのか、そして今後の見通しを、緊急特別寄稿として寄せていただきました。
特に注意すべきなのは、活火山としては「育ち盛り」である富士山の噴火。最後の噴火から300年も沈黙しており、地下には大量のマグマが溜め込まれていると推測されます。
また「南海トラフ巨大地震」発生の仕組みも解説。古地震やシミュレーションの結果から、次の発生時期は2030年代、被害想定は東日本大震災の10倍と考えられているそうです。
鎌田氏は、「リスクが巨大になればなるほど、人は思考停止に陥りやすくなる。よって、『不意打ちを食らわないこと』が大切で、そのためには平時から備えるしかない」と警鐘を鳴らします。地震発生時にすべきこと、また直ちに対策に取り組むべきことを紹介したうえで、ゼロリスクを求めることは不可能でも「減災」は可能であり、できることから一人ひとりが柔軟な姿勢で準備を始めてほしいと語ります。
【シリーズ】シニアのための「生き生き」講座
「心も体も若返る『音読』を、始めてみませんか?」 寺田理恵子(フリーアナウンサー、「心とからだ磨きの朗読」主宰)
「こんな症状に注意! 見逃しがちな認知症のサイン」 鬼澤信之(医療法人あんず会理事長、杏クリニック院長)
大好評シリーズ「シニアのための『生き生き』講座」。今回は二人の講師にご登場いただきます。
1本目は、フリーアナウンサーの寺田理恵子さんです。フジテレビの人気アナウンサーだった寺田さんは、引退後にご主人が亡くなり生きる気力を失くしていたときに、職場復帰のためのトレーニングで出会った「音読」で、心身を立て直されたそうです。音読が健康に良い影響を及ぼす理由として、呼吸機能を鍛えるために、全身の筋肉を使うこと、そして音読の教材を通して心の栄養も得ることができることを挙げています。自宅で一人で気軽にできる「音読」を、あなたも今日から始めてみませんか?
続いては、医療の現場で直面する、患者の高齢化とそれに伴う認知症患者の増加がテーマ。コロナ禍でさらにニーズが高まっている在宅医療においても、その傾向は顕著だそうです。在宅医療医師として活動する鬼澤信之さんは、認知症の兆候に最初に気が付くのは家族だと語ります。また、認知症の予防で重要なのは「生活習慣病を防ぐ」ことと「孤独を避ける」こと。気になる認知症の「サイン」を見逃さないためにも必読です。
【連載】野球ユーチューバー・トクサンの「人間野球」日誌8
「新庄ビッグボス その本当のすごみ」トクサン(野球ユーチューバー)
昨年11月に就任してからというもの、連日メディアを席巻する日本ハムファイターズの新庄剛志ビッグボス。奇抜なファッションやパフォーマンスについつい注目が集まりがちですが、じつは非常に緻密な理論家の顔を持っていると、トクサンは語ります。
ユーチューブ番組「トクサンTV」にゲスト出演した際の新庄氏は、トクサンが舌を巻く奥深い外野守備に関しての理論を開陳してくれたそうです。今回はその際の蔵出しエピソードをふんだんに紹介します。
まもなく球春到来! トクサンの連載を読めば、さらに野球が面白くなること、請け合いです。
連載ドキュメンタリー企画
「民衆こそ王者 池田大作とその時代」〈識者の声〉篇
「“ヒロシマ”を忘れないために何ができるのか」岡畠鉄也(中国新聞社代表取締役社長)
今月の「民衆こそ王者」は〈識者の声〉篇。広島県生まれで被爆二世でもある岡畠鉄也氏は、原爆症に苦しむ青年たちが、池田会長の激励を通して蘇生していく姿を活写した「希望をつなぐ人」篇に注目。自身や家族のことを重ねて思いを述懐します。さらに、月刊『少年日本』編集長として池田会長がGHQの検閲をかいくぐり、原爆に苦しむ子どもたちを主人公にした児童文学を掲載したことを知り、マスコミ人として胸が熱くなったと語ります。
当時の「中国新聞社」は、原爆投下によって、全社員の三分の一が亡くなり、輪転機も焼け、生き残った社員たちで、「口伝隊」を結成。口頭で救護や食糧配給に関する情報を伝えたそうです。「どんな状況でも報道を途切れさせてはならない」という先人たちの思いを、同社は「ヒロシマの空白」プロジェクトを通して、現代に伝えています。
平和という大きな目標に向かって、地域の中に入り、そこに暮らす人々の喜怒哀楽に寄り添う──それは自分たちと創価学会の皆さんに共通する思いだと語る岡畠社長。二度と核兵器を使わせないという決意は、今こそ求められているのです。