【特別企画】
日本の難題――コロナから豪雨災害まで
水害と日本人―「民衆の自然観」に立脚した治水を
大熊 孝
いまこそ「哲学」を磨き直すとき
常見陽平
コロナ禍で動き始めた「脱東京」革命
人羅 格
自然を防ぐテクノロジーと三つの習慣
末木 新
【特集】
新型コロナとの攻防戦
国民の生命を守る!公明党の感染症対策
秋野公造
切れ目のない経済対策で暮らしと雇用を支える
岡本三成
人間探訪 藤井聡太
全身が負けず嫌いの塊――史上最年少二冠の「強さ」
人間探訪 麻丘めぐみ
私が今、人生の応援歌を歌う理由
新連載対談 高島礼子の歴史と美を訪ねて(1)
千利休が目指したもの
伊東潤×高島礼子
新連載小説
水の月(3)
中江有里
連載ドキュメンタリー企画(117)
民衆こそ王者――池田大作とその時代
未来に生きる人篇20
【特集】誇り高き人華の園「香川」
上村一郎/谷川俊博/松沢慶将/
蓮井平記/中橋惠美子/鹿庭弘百/
近藤智勝/青木大海/前田美紀/要 潤
香川ミニ県民事典
連載 鎌田實の「希望・日本」(5)
人生の「下山」をガイドする
鎌田 實
【連載対談】ニッポンの問題点34
若者よ、ニュースを見よう!お笑いジャーナリストの挑戦
たかまつなな×田原総一朗
「体の内側からキレイ&健康に」なる食生活のすすめ
國塩亜矢子
【ルポ】差別、非行、そして希望。日系人たちがラップに込めて歌うもの
高橋幸春
【特別インタビュー】
カザフスタンが成し遂げた「核兵器のない世界」
イェルラン・バウダルベック・コジャタエフ
第12回 読者手記、発表!
テーマ「戦争と平和」
●好評連載●
寄せ場のグルメ15
「土手下」に息づく独自の焼肉文化(中)
中原一歩
世界への扉49
米大統領選を左右する黒人票の行方
三浦瑠麗
師弟誓願の大道 小説『新・人間革命』を読む21
仏法の精神を「翻訳」する力
佐藤 優
名越康文のシネマ幸福論24
「縁」に好かれる人
名越康文
大相撲の不思議58
初っ切り
内館牧子
●連載小説●
蒼天有眼――雲ぞ見ゆ18
山本一力
芦東山22
熊谷達也
読者手記大募集!
第15回テーマ 懐かしのメロディー
USHIO情報BOX
暮らしの相談室・貯蓄編(マイナポイント事業が9月からスタート!)/サトミツの知っててよかった!お掃除豆知識(正しい雑巾のかけかた)/シニアのためのスマホ講座(もしものときはスマホを活用)/悠々在宅介護術・ベッド上のお世話③(ベッド上でうまく用を足したい)/家計にやさしいエコライフ(扇風機の活用)/快適生活ワンポイントアドバイス(ダメージ肌からの回復ケア)/災害列島で生き抜く~本当に必要な防災用品とは?~(水害の後に必要になる備蓄品)/美と健康のための新習慣(むくみ解消)/ナンバープレイス/おいしく食べて健康づくり(貧血予防)/シネマ&DVD/ステージ&ミュージアム/短歌・俳句・時事川柳/最近気になるMONO(光る傘)
ずいひつ「波音」
こころを聴く58 人勝の令和。中西進/ラジオ深夜便。宮村一夫/虫の声。小島慶子/巡り合わせの妙。山田ルイ53世/釣りの楽しみ。開沼 博/
カラーグラビア
PEOPLE2020/世界のネコたち(フランス)/”ティー・エイジ流”カフェ散歩(コーヒーを語る言葉)/日本紀行(香川)/トピックス(誌上花火大会!)
潮ライブラリー/新聞クリッパー/今月のちょっといい話/クロスワード・パズル/囲碁・将棋/読者の声/編集を終えて
【特別企画】日本の難題――コロナから豪雨災害まで
「水害と日本人――『民衆の自然観』に立脚した治水を。」大熊 孝(新潟大学名誉教授)
「自殺を防ぐテクノロジーと三つの習慣。」末木 新(和光大学准教授、臨床心理士、公認心理師)
他2本
豪雨災害に酷暑にコロナ感染症と、まさに難題山積の今夏。そこで特別企画「日本の難題」では、洪水対策のほか、コロナ禍における働き方改革、東京一極集中問題や自殺対策など、多様なテーマを取り上げました。
河川工学の大家である大熊氏は、近年になって頻発する水害や河川の氾濫は、決して特異な事態ではなく、むしろ問題は日本人が蓄積してきた経験則や教訓を忘れてしまったことが被害拡大の原因と指摘。今こそダムなどに頼るのではなく「民衆の自然観」に立脚した治水へ立ち戻るべきと訴えます。
もうお一方は、インターネットを活用した自殺防止活動に取り組む末木新氏。もちろんテクノロジーも重要ですが、氏は「自分の幸福感を高めるための三つの習慣」が大切と言います。それは①感謝をする、②楽観性を高める(良い記憶を思い出す)、③親切な行動を取るの三つであり、他者との交流が自殺防止に重要だと強調しています。
【特集】新型コロナとの攻防戦
「国民の生命を守る!公明党の感染症対策。」秋野公造(公明党参議院議員、医学博士)
「切れ目のない経済対策で暮らしと雇用を支える。」岡本三成(公明党衆議院議員)
政府のコロナ対策に対して、国民から厳しい目が向けられています。しかしその舞台裏では、公明党が与党の一角として次々と、かつ着実に、効果的な対策を講じていました。
そこで今月号では、医師でもあり、2009年の新型インフルエンザの流行時には羽田空港の検疫所支所長として水際対策に奔走した秋野公造氏に医療対策の数々を、ゴールドマン・サックス証券の執行役員から衆院議員に転身した岡本三成氏には経済対策についてお話しを伺いました。二人に共通するのは、持ち前の専門知識と行動力はもちろん、一人の声を政策につなげる実現力。大手メディアがなかなか報じない「真実」と、彼らの「本気度」を、ぜひ知って、また感じ取ってください。
【人間探訪】「藤井聡太 全身が負けず嫌いの塊――史上最年少二冠の『強さ』。」
7月16日に棋聖戦で勝利し、史上最年少タイトル保持者となった藤井聡太さん。さらに一カ月後には王位も獲得し、史上最年少の二冠達成、さらに八段昇段と、「史上最年少」を総なめにする破竹の勢いに、日本中が大フィーバーとなっています。
棋聖戦・王位戦に密着取材し、また藤井二冠をよく知る井上慶太九段へのインタビューなどを通し、彼の強さの秘密と人柄に迫る渾身のルポをご堪能ください!
【新連載対談】高島礼子の歴史と美を訪ねて1
「千利休が目指したもの。」伊東 潤(作家)vs高島礼子(俳優)
テレビや映画でおなじみの俳優・高島礼子さんの新連載が、いよいよ『潮』で始まります。
以前から「歴女になりたい!」と語っていた高島さん。そんな彼女が、歴史に造詣の深い作家や研究者の皆さんをお相手に、一つのテーマについてとことん語り合う対談企画です。記念すべき第一回目のゲストは、歴史小説家の伊東潤氏。直木賞候補にもなった氏の著書『天下人の茶』や『茶聖』の主人公・千利休について、二人の語らいはテンポよく進みます。
なぜ戦国時代に「茶の湯ブーム」が巻き起こったのか。利休の切腹に込められた永遠性とは。最愛の妻・りきとの関係は……。謎多き千利休の実像も興味深いですが、なんといっても高島さんの大ファンと公言する伊東さん! 二人の息もぴったりで、歴史好きはもちろん、そうでない方も、誰もが引き込まれること請け合いです。ぜひご一読ください。
連載ドキュメンタリー企画(117)
「民衆こそ王者 池田大作とその時代」未来に生きる人篇(20)
神奈川の鶴見や埼玉の川越での「地区講義」スタートからさかのぼること二カ月。
1951年(昭和26年)夏の朝、池田は初めて仙台の地を訪れた。
会員宅で開かれた集い──
苦境にある恩師の事業を支え、病を克服した自分の体験を語った。
「信仰は生きる力だ。生活の力だ。幸福になる力だ。宿命打開の力だ」
敗戦後の「杜の都」を舞台に、未聞の民衆運動が始まろうとしていた。