林冲、梁山泊入りを決意して笑う。
「フフフ、八十万禁軍棒術師範だった林冲が、いまや殺人犯でもあり、そしてこんどは山賊か! ははは、ははは」
洪大将によって伏魔殿の封印が破られ、108の悪霊が解き放たれた。
月日が流れ、宮廷は堕落して、遊び上手だけで出世した高俅が、軍の最高司令官となった。かつて高俅を痛めつけた禁軍師範の王進は逃亡し、史進と出会って武芸十八般を教える。史進は山賊たちとのつきあいを役人に知られ、屋敷を焼いて逃れると魯達(後に魯智深)と出会う。
魯達は、酒楼で泣いていた父娘の話を聞き、鄭関西をなぐり殺して追われる身となった。
プロローグ
序章
第1章 九紋竜史進
第2章 魯提轄
第3章 豹子頭林冲
第4章 高家の魔手
第5章 林冲脱獄
第6章 青面獣楊志
付録 水滸伝関連地図
水滸伝ビジュアル 水滸伝の時代の首都・開封(東京)を歩く 文・後閑英雄 写真・浦充伸
『水滸伝』の成り立ち 立間祥介(慶応義塾大学名誉教授)