「こうなれば完成したギルバートを
使うほかに方法はない」――ドラグネット博士
ギルバート、鉄人を圧倒する!
村上知彦(まんが評論家・神戸松蔭女子学院大学教授)「解説」より
最初、悪人たちの手先として世の中を恐怖に陥れる存在だった鉄人は、やがて少年探偵・金田正太郎の操縦で悪に立ち向かう正義の味方となり、敵ロボットや怪人たちとの闘いを繰り広げてゆく。だが、意志や判断力を持つ自立型のアトムとは異なり、操縦器を奪われればたちまち恐ろしい敵となってしまう鉄人は、それが兵器でしかないことを常に読者に意識させた。
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「鉄人28号」と、わが『少年』時代 村上知彦
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