【第2部】
第1章 王子/第2章 瞑想の園/第3章 奔流/第4章 ヤショダラ/第5章 ミゲーラ
【第2部】
第1章 王子
10年の年月がたった。成人したタッタは、カピラヴァストウの城にむかった。
シッダルタは遊びには興味を示さず、人に身分の差があることに疑問をいだき、「死」について考えるこどもだった。
コーサラ国からきたバラモンはシッダルタに「あした庭園へきなされ。そこでなんでも質問に答えてしんぜよう。あなただけにな」という。
第2章 瞑想の園
バンダカはシッダルタに弓を教え、庭園でシカやサルを射てみせる。シッダルタはバンダカをねらい「殺されるものの気持ちになってほしかったんです」という。
シッダルタは謎のバラモンのところへ行き、「死ぬって どんな感じなの?」と問う。バラモンはシッダルタに死の瞬間を味わわせ、シッダルタに「世界じゅうの人間に 人間の生きる道を教えなさい」という。
第3章 奔流
タッタはシッダルタを城から誘い出し、船にのせて下流へと下っていった。
盗賊団が襲ってきたがワニに襲われた。シッダルタは盗賊団の首領が女だと知って、タッタに助けさせる。首領がアリの巣に落ちると、シッダルタはタッタに首領を救い出させた。女はミゲーラと名のった。
捨てられたおばあさんの死を見て、シッダルタは城に帰りたくなった。
第4章 ヤショダラ
城にもどったシッダルタは、病気になった。6か月と6日のあいだ、生と死の間をさまよう。その頃から、シッダルタの心の中にある決心がかたまってきた。
スッドーダナ王と王妃はシッダルタをヤショダラ姫と結婚させようとする。
シッダルタは、むこ選びの儀式で申し込みのあった者と戦って勝ったら結婚すると宣言。バンダカが名乗りをあげた。
第5章 ミゲーラ
シッダルタを愛するミゲーラは、男装して技くらべに名乗りをあげた。武芸競技が始まり、鳥に乗りうつったタッタは、ミゲーラを勝つように仕向ける。
しかしミゲーラが女であるとわかり、スッドーダナ王はミゲーラを殺そうとした。シッダルタはヤショダラ姫と結婚するかわりに、ミゲーラを許してやってほしいという。王はミゲーラを許すが、目をつぶした。