糸井重里(コピーライター)「解説」より
手塚治虫のマンガの生きものたちは、死に、傷つき、病むという予感を感じさせるのだ。「これは絵じゃない。(ペン先からケント紙へとしみこんでいったインクの跡だけれども)絵でも記号でもなく、ほんとうなんだ」と、訴えかけているのだ。
【第四部】
第1章 剣士と風来坊/第2章 決闘者/第3章 対決/第4章 危難
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解説 糸井重里(コピーライター)
【第四部】
第1章 剣士と風来坊
ダイバダッタはマガダ王国へやってきた。ダイバダッタは、スジのいい剣士を見つけて育て、王様に推薦し、ついでに家来になろうと考え、タッタにふたりで組むことを提案。マガダ国の王に仕えてコーサラ国に復讐しようと考えたタッタは、その提案にのった。タッタは近衛兵に採用され、アジャセ王子を魔ゾウから救った。
ダイバダッタはミゲーラからシッダルタの話を聞き、シッダルタに会いに行く。
第2章 決闘者
ダイバダッタはアジャセ王子の遊び相手となった。コーサラ国から領土問題を勇士の決闘によって解決しようと申し入れてくる。マガダ国ではタッタが選ばれた。コーサラ国からはヤタラがやってきた。ふたりはシッダルタについて語り合う。タッタとヤタラの決闘がはじまった。
第3章 対決
ふたりの闘いは、翌日に持ち越された。ダイバダッタはひそかに毒矢を射てヤタラを倒すが、タッタはこれは陰謀だと叫んでとどめをささない。ビンビサーラ王は試合を中止させた。
第4章 危難
ヤタラを倒したのはトリカブトの毒であることが発覚した。ダイバダッタは一生ものがいえなくなる薬を買い、ミゲーラに飲ませた。そして犯人はミゲーラだといって逮捕させる。
ダイバダッタに教えられて、タッタは山越えの近道を通ってミゲーラをとりもどすと、シッダルタのいる苦行林をめざした。
ダイバダッタは、シッダルタの本性をたしかめようとして、かげからようすを見る。シッダルタはミゲーラの心の中に入って声が出せるようにした。ダイバダッタはそれを見て、弟子入りを申し出る。