潮出版社
 
 
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著者名
山下肇 /編
カテゴリ名
本/潮ライブラリー
発刊日
1999年06月05日
判型
四六判
ページ数
285
ISBNコード
978-4-267-01530-4
Cコード
0098
価格
1,870 (本体 1,700円)

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作品概要

近・現代日本人のゲーテ論集

明治から現代まで、多彩な各界日本文化人25人のゲーテ論考のエッセンスを集録した貴重な入門書。ゲーテ生誕250年記念出版。

山下肇「あとがき」より
本書はおのずから「文人的」なアンソロジーとなり、筆者にも文人が多くなっているけれども、注意深く読んでもらえば、ゲーテの多面的な才能と活動ぶりによく目が向けられ、「旅人」「漂泊者」「世界市民(コスモポリタン)」としてたえず境界をのりこえ、自然科学や哲学の普遍的な価値の発見に営々として努力したことが伝わってくるであろう。

目次

まえがき 編者1
「マンフレッド」及び「フオースト」 北村透谷
詩人ゲーテーと拿勃翁(ナポレオン) 陸羯南(くがかつなん)
ゲーテ 正宗白鳥
哲学 森鴎外
文芸鑑賞 芥川龍之介
ゲーテに於ける自然と歴史 三木清
ゲエテ全集を薦むるの辞 島崎藤村
ゲエテの伊太利亜(イタリア)紀行 木下杢太郎
ゲーテ・ハウス 谷口吉郎
春の盗賊――わが獄中吟 太宰治
変形譚――ゲーテ 花田清輝
モオツァルト 小林秀雄
偉大な快癒 亀井勝一郎
わがゲーテ史 向坂逸郎
ゲーテ『若きウェルテルの悩み』 伊藤整
長編小説の文章 三島由紀夫
「忘れ得ぬ断章」から 遠山啓
メフィストフェレスの能動性 埴谷雄高
ファウスト対(コントラ)ベートーヴェン(ニイチェの「歴史」から) 河上徹太郎
カバラの伝統――ゲーテ、フロイト、ボルヘス 山口昌男
ゲーテの生家 東山魁夷
ゲーテとリルケ――オルフォイス的な 片山敏彦
ゲーテの『親和力』など 中村真一郎
ゲーテの“自然” 宇佐美圭司
ゲーテ像の変遷―ゲーテ研究史の一断面 木村直司
あとがき 山下肇