人は誰しも、
人生という「階(きざはし)」を歩いている。
上っているのか、それとも下っているのか。
そして、その先に待っているものは――。
発売即重版!の第1弾『見えない轍(わだち)』に続く
心療内科医・本宮慶太郎シリーズ第2弾!
京都が舞台、渾身の純文学ミステリー!!
京都にある神社の階段下で、一人の男性の遺体が発見された。
同じころ、京都・鞠小路で心療内科クリニックを開院する
本宮慶太郎のもとに、30歳の営業マンがやってくる。
彼には家に引きこもったままの5歳上の姉がいた。
近頃は会話も成り立たない姉を心配し、
意を決して慶太郎に相談することから、
運命の歯車が動き始める。