古都・奈良で繰り広げられる古典ミステリー!
現代にあらわれる因縁と謎――。
すべてを解く鍵は日本最古の説話集『日本霊異記』に記されていた!
奈良の薬師寺で働く22歳の高畑明日香。
彼女の愛読書は、平安の僧・景戒が編纂した説話集『日本霊異記』。
ある日、境内の絵馬に不穏な書き込みを見つけた明日香。
母は殺された――。
曽於語、彼女の周りで奇妙な事件が多発。これらは何を訴えているのか。謎が謎をよぶ。
★著者プロフィール★
1946年山口県生まれ。東京女子大学短大卒。84年「光抱く友よ」で芥川賞、95年「水脈」で女流文学賞、99年「透光の樹」で谷崎潤一郎賞、2006年「HOKKAI」で芸術選奨文部科学大臣賞、10年「トモスイ」で川端康成文学賞を受賞。09年紫綬褒章受章。18年に文化功労章。