21世紀の「平和の文化」を語る
“経済学の巨人”ガルブレイス氏と池田SGI会長は、1978年の会見以来、長く親交を結んできた。日本の可能性、リーダーシップのあり方、政治、核廃絶、教育など、両者の語らいのテーマは幅広く、「平和の文化」創出への情熱にあふれている。
発刊に寄せて ジョン・ケネス・ガルブレイス 池田大作
第1章 「豊かさのモデル」を示す日本の可能性
対話こそ平和主義者の武器/「人生で真に達成する価値のあること」/グローバル化と「自他共の満足」/「人道的競争」のビジョン/父の思い出、平和行動の原点/ケネディ大統領のブレーンとして/「戦争の文化」から「平和の文化」への転換
第2章 少年時代の思い出と教育の目的
日本経済への温かなエール/教育の目的は「子どもたちの幸福と未来」のため/「同時多発テロ事件」とイラク問題/北朝鮮の核問題と北東アジアの平和/忘れ得ぬ出会いと指導者
第3章 「国家悪」の克服
「国家悪」をいかに克服するか/模範となってくれた「師」の存在/「他者への思いやり」が人間の原動力
第4章 二十一世紀の中国とインド
日中平和友好条約の締結から25年/インドの大いなる可能性/仏教に脈打つ「平和を展望する魂」/「人間の幸福」こそ第一の目的
第5章 「変化の時代」のリーダーシップ
国際協調体制をどう築くか/日本の外交理念が問われている/「平和を願うならば、平和の準備をせよ」/二十世紀の偉大な指導者たち
第6章 「大衆と共に」こそ政治の原点
「人生の波浪」との絶えざる戦い/「知識」と「知恵」の混同が現代文明の大きな錯誤/「大衆と共に」の精神こそ政治家の原点/「まずあなたが、『自分の使命』を果たせ!」
第7章 核廃絶と日本の使命
中国の挑戦にみる現実的・実践的な精神/時代と現実に正しく向き合い、自己を変革することの重要性/地球益・人類益に立った連帯をつくるために/日米両国が発揮する平和へのリーダーシップ
第8章 民意を反映する「連立政権」
「連立政権」は健全な民主主義の姿/戦後日本の復興が成功した理由/ルーズベルト大統領とエレノア夫人の思い出/女性が輝く「平和の世紀」へ
第9章 「教育の勝利」こそ「人間の勝利」
「真実に対する責任」は人間としての義務/「創造的政治力」が社会を発展させる/「信じ合う心」が教育の土台/「対話」こそ時代創造の源泉
注