混迷する時代の中で
希望の道を創造する勇気と行動の「人間譜」
珠玉のエッセー集
著者「はしがき」より
未来は「今」にある。「今」生まれつつある。今、私たちが、いかなる方向へ、わが一歩を勇んで踏み出すか。その「選択」が、未来を創造していくのだ。
正しい選択には、正しい哲学が必要である。
先行きの不透明感や複雑性が増している現代にあって、求められる確固たる哲学とは何か――。
本書に収められた二十五編の底流にあるのは、この問いかけである。
はしがき
第一章 二十一世紀の英知の道
非暴力の系譜 暴力に屈しない「勇気」の心
女性の世紀へ 「教育力」と「生命尊厳」の連帯を
文明間の対話 「開かれた心」が第一条件
活字文化の復興 読書は幸福と向上への冒険
新世界市民の誕生 ボランティアの情熱が照らす社会
家族の力 自信を取り戻す「安心の港」
アジアを結ぶ 五十年先ヘ――青年の友好を磐石に
高齢社会の輝き 「第三の人生」は「第三の青春」
宇宙時代の視座 平和と共生の確かな軌道を
文化の力 自分と世界を変える源
健康と社会 価値を創造しゆく生命の躍動
音楽の力 国境も民族も超える世界語
第二章 歴史の巨人との出会い
魯迅 人間を確立せよ――阿Q通じて青年を鼓舞
ナポレオン 「自分を信じる力」こそ強さの源泉
アーノルド・トインビー 胸に響く言葉「さあ、対話しましょう」
ラビンドラナート・タゴール 「永遠なる生命」に生きた不屈の詩
ベートーベン 「運命に打ち勝つ」魂の応援歌
ライナス・カール・ポーリング 核兵器より偉大な「精神の力」
第三章 現代世界との対話
ワンガリ・マータイ 「勇気」と「希望」贈る不屈の微笑み
ミハイル・ゴルバチョフ 青年の心が変われば時代は変わる
ローザ・パークス 声は「力」――時代、歴史を変える
リヒャルト・フォン・ワイツゼッカー 権力の魔性に対する人間性の勝利
トウ穎超 「人」を育てることが「未来」を開く
ネルソン・マンテラ 庶民こそ英雄、「力を民衆に!」
ヘイゼル・ヘンダーソン 女性の知恵と慈愛輝く時代を