「社会のための教育」から「教育のための社会」へ
環境・福祉立国の繁栄を築いた教育理念と
創価の平和・文化・教育運動をめぐる対話
ハンス・ヘニングセン
学校は「社会のため」だけに存在するのではありません。「人間を育てる」啓発を与えゆく教育が大事なのです。このことが守られなければ、「啓発」の精神は衰退し、世界の真の進歩と自由の可能性も死滅するのではないでしょうか。
池田大作
経済をつくるのも、人間です。科学をつくるのも、人間です。そして、その人間をつくるのが、教育です。教育こそ、最も尊敬されるべき、最も大切な聖業です。
第一章 “生の啓発”の教育
第二章 不戦の世紀と民主主義の力
第三章 よりよい社会へ 福祉大国の挑戦
第四章 義務教育の現在、そして未来
第五章 義務教育と生涯教育
第六章 世界へ広がった国民高等学校
第七章 女性の美質が尊重されゆく社会へ
第八章 世界に開かれた学校
第九章 宗教と社会
第十章 教育における「師弟」
第十一章 教師像をめぐって
第十二章 いじめ・人権・平和の文化
第十三章 いじめ・人権・環境教育
第十四章 環境教育と宗教・恩師・詩心
第十五章 平和教育と対話の大光
ハンス・ヘニングセン(デンマーク アスコー国民高等学校元校長)
1928年生まれ。アスコー国民高等学校校長、デンマーク教員育成大学協会理事長、「全国フォルケホイスコーレ・農業学校連盟」書記長、「デンマーク文化協会」運営委員長、文化大臣の任命による「教員教育への新法律準備委員会」の初代委員長を歴任。94年、ダンネプロ勲位「国家ナイト十字勲章」を受章。