第一章 ローマクラブの警鐘と現代の危機
地球の未来のため 人類の平和のために/資源の大量消費が「豊かさ」ではない/「明日では遅すぎる」との強い危機感/資本主義の暴走と市民社会の弱体化
エルンスト・U・フォン・ヴァイツゼッカー(Ernst U von Veizsäcker)
環境学者。ローマクラブ共同会長。国連環境教育(UNEP)の「持続可能な資源管理に関する国際パネル」共同議長。1939年、スイス生まれ。ドイツ・カッセル大学学長、国連科学技術センター所長、ヨーロッパ環境政策研究所所長。ヴァッパータール気候・環境・エネルギー研究所初代所長、ドイツ連邦議会(下院)議員、同環境委員会議長などを歴任。著作『ファクター4』(共著)は、資源消費抑制と経済発展を両立させる可能性を示して世界的な反響を呼ぶ。その他の著作に『地球環境政策』、『ファクター5』(共著)など。ヨーロッパ科学芸術アカデミー会員。ドイツ連邦環境章、ドイツ連邦共和国功労勲章など多数の受章がある。
池田大作(いけだ・だいさく)
創価学会名誉会長。創価学会インタナショナル(SGI)会長。1928年、東京生まれ。創価大学、アメリカ創価大学、創価学園等の教育機関、民主音楽協会、東京富士美術館等の文化機関、東洋哲学研究所、戸田記念国際国際平和研究所等の学術・平和機関を創立。環境問題にも多くの提言を行っている。『人間革命』(全12巻)、『新・人間革命』(刊行中)など著作多数。また『二十一世紀への対話』(A・J・トインビー)、『二十世紀の精神の教訓』(M・S・ゴルバチョフ)など多数の対談集を発刊している。国連平和賞、国連難民高等弁務官事務所の人道賞、世界の大学・学術機関から350を超える名誉博士号・名誉称号等を受章。ローマクラブ名誉会員。