東日本大震災から10年――
心の復興を脚本家・内館牧子が描く!
◎あらすじ◎
谷川晃は宮城県南部の街・亘理のいちご農家の長男。
家業を継ぐ気はなく、東京の大学に進学することに。
2011年3月11日は、アパートの契約などのために上京していた。
その間、晃を除く家族全員が津波に呑まれてしまい、8年経っても誰一人見つかっていない。
大学卒業後、東京で就職するも志半ばで仙台に戻った晃の目には、人々がすっかり震災のことを忘れてしまっているかのように映っていた。
そんな晃を支えてくれたのは、恋人の岡本美結。
しかし、家族のことを考えると「自分だけが幸せになれない」と、晃は苦しんでいた。
そんな時、二人の前に1台のタクシーが現れる。
アジアテレビジョンアワード最優秀作品賞に輝いた感動のドラマを
脚本家自ら完全書き下ろしで小説化!!!