作品概要
原発事故から一〇年―放射能の脅威に曝されながらも 故郷に残り、戦った人たちのウイズ・シーベルトの日々を追う。 ウィズ・コロナ時代の必読の書! !
東京電力福島第一原子力発電所事故後、「緊急時避難準備区域」に指定された原町。
国の「自主避難」の呼びかけに、町は突然分断された。
見えない放射能の脅威に曝され耐えながらも、郷土に残った人々が負ったもの。
それは外部被曝だけでもなく、内部被曝だけでもなく、心の奥底への被曝だった――。
著者について
1947年石川県金沢市生まれ。早稲田大学卒業後、日本リクルートセンター入社。マッキャンエリクソン博報堂、東急エージェンシー制作局長を経て、1999年より広告企画会社を主宰。『ビッグ・アップル・ラン』で第6回潮ノンフィクション賞優秀作。第50回小説現代新人賞受賞。著書に『花森安治の青春』『戦争と広告』『朱の記憶 亀倉雄策伝』、共著に『江副浩正』など多数。