潮出版社
 
 
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著者名
安部龍太郎
カテゴリ名
本/単行本
発刊日
2015年04月04日
判型
四六判
ページ数
408
ISBNコード
978-4-267-02007-0
Cコード
0093
価格
1,870 (本体 1,700円)

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作品概要


直木賞作家による渾身の歴史小説!


 

明治維新によって日本が失ったものとは――

 


戊辰戦争を二本松藩士として戦った父・朝河正澄

太平洋戦争へと突き進む祖国に警鐘を鳴らし続けた子・朝河貫一

朝河父子の生き様から現代日本の病根を探る。


1932年米国――朝河貫一(イェール大学、歴史学者)は、
上海事変、満州事変と中国への侵略を進める日本の
軍国主義を憂えていた。かつて、日露戦争後の
日本の動向に危惧を抱き、『日本の禍機』を上梓して、
「このままではやがて米国と戦争になる」と警告したが、
その想いは届いていなかった。
 自らの無力に苛まれる日々を過ごしていたある日、
父・朝河正澄から託された柳行李を見つける。
そこには、正澄が二本松藩士として戊辰戦争を
戦った記録が残されていた。
貫一は、父を主人公にした小説を書き、
その体験の意味を問い直すことで、破滅への道を
転げ落ちていく日本の病根を見出そうとする。


 

著者プロフィール


【著者プロフィール】
安部龍太郎(あべ・りゅうたろう)
一九五五年、福岡県生まれ。一九九〇年、『血の日本史』でデビュー。
『彷徨える帝』『関ヶ原連判状』『信長燃ゆ』『恋七夜』『下天を謀る』等、
歴史時代小説の大作を続々と発表。
二〇〇五年、『天馬、翔ける』で中山義秀文学賞を、
二〇一三年、『等伯』で直木賞を受賞。
「隆慶一郎が最後に会いたがった男」との伝説を持つ
歴史文学の第一人者である。


 

目次


第一章    薩摩御用盗 

第二章    浪士召捕り

第三章    Unfair way

第四章    脱藩

第五章    船出

第六章   二つの墓碑

第七章    降伏勧告

第八章    攻撃命令 

第九章   交渉決裂

第十章   縁談

第十一章  運命の歯車

第十二章  反日世論

第十三章  白河口の戦い

第十四章  脱出

第十五章  雨の中 

第十六章  時代の大渦

第十七章  敗走 

第十八章  世界主義者

第十九章  蟷螂の斧 

第二十章  夜明け前 

第二十一章 永遠なるもの

主要参考文献一覧