潮出版社
 
 
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著者名
四方田犬彦
カテゴリ名
本/単行本
発刊日
2013年11月20日
判型
四六判
ページ数
349
ISBNコード
978-4-267-01961-6
Cコード
0095
価格
2,420 (本体 2,200円)

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作品概要

悲哀を、差別を、闇の恐怖を、
復興を、希望を、安らぎを教えてくれた、
「日本漫画」に捧げるオマージュ


杉浦茂、水木しげる、手塚治虫、ちばてつや……
貸本時代から親しみ、繰り返し読むことで、
知的な血肉と化した漫画に対する、
率直で深い感謝の思い

目次

はじめに貸本屋ありき

偉大なる魔術師 杉浦茂
少女の満洲 上田としこ
かぎりまく平穏な日常 わちさんぺい
いやなこというね 前谷惟光
南海からの帰還 水木しげる
ぼくは日本少年だ 益子かつみ
いつまでも喧嘩、喧嘩 伊東あきお
衝突する宇宙 大友朗
蛇になったママ 楳図かずお
屈辱、復讐、執念、修業 平田弘史
一見古風、実は脱ジャンル
歴史と救済 手塚治虫
すばらしき平衡感覚 横山光輝
悪の眼差し 桑田次郎
漲るばかりの生気 石森章太郎
お兄さまはけっして 藤子不二雄
子供たちの政治 赤塚不二夫
世界文学をわが手に 水野英子
栄光とエスニシティ 梶原一騎
疾走、急停止 関谷ひさし
お金持ちの少女 ちばてつや
ちばてつや先生との対話 
劇画家の禁欲と拘泥 影丸譲也
逆光の肖像 沼田清
人間と人間ならざる者 山上たつひこ
陽根 勃つべし 政岡としや
厭世 楠勝平
あとがき

プロフィール:
四方田犬彦(よもた・いぬひこ)
1953年大阪箕面に生まれる。東京大学で宗教学を、大学院で比較文学を修める。明治学院大学教授として長らく映画史を講じた後、現在は映画と文学を中心に批評活動に専念。ボローニャ大学、コロンビア大学、テルアヴィヴ大学などで客員教授、客員研究員を務める。『ルイス・ブニュエル』『マルクスの三つの顔』『先生とわたし』『白土三平論』など著書は多岐多数にわたり、パゾリーニ、サイード、ダルウィッシュの翻訳がある。斉藤緑雨文学賞、サントリー学芸賞、桑原武夫学芸賞などを受賞。