はじめに――苦悩を突き抜け、勝利へ
第一章 七年目の栄冠
「あの逆境に比べたら、なんでもない」/名コーチ・中西太の「太鼓判」/最高の対戦相手――岩隈久志/パニック障害の人々への「エール」として
第二章 病との闘争
夢に見たプロ野球の世界へ/松坂大輔とのプロ初対戦/最初の発作/部屋から出る気にもならないぜつぼうの日々/「いつでも帰っておいで」/突破口となったフェニックス・リーグ/「人間野球」の原点に戻って再出発/二つの出会いが生んだ、復活のホームラン/「病気とお友だち」になるしかない
第三章 僕の野球少年時代
運動神経は親譲り/野球との「運命の出合い」/野球を好きにしてくれた、最初の監督/「毎日野球だけしていたい!」と思った小学生時代/リトルリーグの名門チームへ/松坂大輔とともに汗を流した、リトルの日々/自分のペースで前に進めばいい/「根性野球」で急成長/痛恨の暴投で負けた決勝戦
第四章 「人間野球」という原点
精神的に成長できた高校時代/野球選手も「人間力」が大事/「頭が真っ白」のセンバツ体験/大学野球の世界へ/プロ以上の練習量と厳しさ/伝説の名打者・山内一弘との出会い/ケガによる苦悩が転機になった/自分と向き合ったとき、「感謝の心」が/甲子園の雪辱を、大学野球で果たす/立ち戻る「原点」となった創大時代
エピローグ~これからも「KEEP MY STYLE」
「自分の力」なんて、何一つない/日本ハムの選手でよかった/社会貢献への模索/「もういらない」と言われるまでプロでいたい
【著者プロフィール】
こやの・えいいち。プロ野球パシフィック・リーグ「日本ハムファイターズ」選手。1980年東京都生まれ。小学2年生から野球を始める。創価高校、創価大学ではそれぞれ野球部のレギュラーとして活躍。高校3年時には春のセンバツにも出場。2003年、日本ハムファイターズに入団。06年に発症したパニック障害と闘いつつ、昨シーズンはチームの主力として活躍。ゴールデングラブ賞にも輝いた。今シーズンより背番号「5」。