勝つとは、三倍努力することなり
貧しい家庭に生まれた、右腕のない少年。その彼が剣道をはじめ、人の三倍の努力で夢のインターハイに出場するまでに成長。そして、教師として母校・関西創価高校の教壇に立つまでを描くノンフィクション。
プロローグ 再会
礼儀正しい小柄な少年/母には感謝しきれない
第一章 誕生
信じられない光景/何があっても頑張ろう/飲み込んだ電池/祈り、そして奇跡は起きた/ぼく、縄跳びができっとよ/父の“大人のはなし”/涙のクリスマス・イブ
第二章 剣道
母の勧めで剣の道へ/あんな奴、やっつけてこんか/負けじ魂で独自の訓練/右腕のトレーニング/俺、野球がやりたい/『七人の侍』剣道部を創設/熾烈を極めた掛かり稽古/新聞配達のアルバイト/挫折と夢-九州大会
第三章 旅立ち
歴史的な大熱戦/心動かされたひと言/温かいメモと三枚の千円札
第四章 三倍努力
違和感と反発の日々/勝つとは、三倍努力することなり/“剣道の鬼”との幸運な出会い/反響呼んだ大阪府予選の大健闘
第五章 決勝戦
死ぬ気でやろうぜ!/創立者の激励-“右手”への握手/大舞台インターハイ予選/強豪・上宮との大将戦/努力は嘘をつかなかった/母への勝利の電話/感動与えたNHKテレビ放映/母子ともの『三倍努力』/常勝への道の扉開く/卒業式で『特別功労賞』受賞
第六章 文武両道
目に見えない“敵”に悩む/剣道こそ生きがい/各種セミナーで体験発表
第七章 教壇
凛々しい社会科教師に/竹刀と白いチョーク/本気で叱れる教師に